初任給が高い人たちを、そうではない中堅社員の人たちはどう見るのか

初任給が高い人たちを、そうではない中堅社員の人たちはどう見るのか

初任給の大幅引き上げ

こんにちは、本ブログ記載主のトーターです。

いろんなところでウワサだったり口コミだったりコメントだったりで書かれているのを見たのですが、新入社員の初任給が30万円越えというケースがまあまああるみたいですね。

例えば以下のような具体例が見つかります。

 外部記事:来年度初任給30.1万円

これ自体はいいです。

世の中がインフレに傾いてきている場合、初任給も上がってしかるべきでしょう。

30万円という水準は「大台に乗ったなあ」という感想を抱かせ、改革が起きたような気にもさせますが、ある意味自然なことではあります。

問題があるとすれば、初任給の話と同時に「給与の逆転現象」の話が聞こえてくる点です。

「給与の逆転現象」とは、新入社員の初任給を大幅に引き上げたことにより、先輩社員の給与が新入社員より低くなってしまう現象のことを指すようでして、かなり歪な感じを受けますね。

逆転現象の先に

普通に、自然に考えれば、こんな歪な逆転現象は起こらないように思えます。

新入社員の初任給を大幅に引き上げるのならば、中堅社員の給与も大幅に引き上げればよく…普通だったらそうしますよね。

ですが、現実にはこの逆転現象は起きているらしく、インターネット上には怨嗟の声が響いていました。

仕事ができる中堅社員よりも入社したばかりの新入社員の方が給与が高くなる…。

これで既存社員のモチベーションが維持できるわけがありません。

今は売り手市場と言われていますから、意を決して退職し、もっと良い条件の会社へ移る人も大勢いるのではないでしょうか。

もしくは今話題の「静かな退職」(仕事に対する熱意を失い、必要最低限の業務だけを淡々とこなす働き方)を選択する人も増えてきますねきっと。

まあ…会社側にもいろいろと事情はあるのでしょうが、モチベーション低下と離職率アップは防げるはずもなく、そうなればこのような会社は徐々に徐々に淘汰されていくのかもしれません。

ちゃんと中堅社員の給与も上げられる会社のみが生き残っていくということになりますかね。

この状態が続けば

従業員にちゃんと正当な給与を出せる会社のみが今後も生き残る…と表現しますと、至極まっとうな状態であるように聞こえますが、果たして社会全体として成り立つかどうかは少々気になるところでもあります。

日本の企業のうち、中小企業は99%以上だとされていまして、当然大企業と比べると体力が無いでしょうから淘汰対象もかなりの数になると思われます。

そうなるとかなりの数の労働者があぶれることになりまして…。

みんなが再就職できれば良いですが、そう簡単に再配置が進みそうにもなく…。

まあつまりは今の不景気(スタグフレーション)の中、失業率が上がって格差も広がって治安も悪くなりそうという懸念があるのです。

私も素人ですので妄想の域を出ないのですが、倒産件数も過去最高レベルで増えてきていますので、当たらずとも遠からずと言った感じになるのではないでしょうか。

個人ができる防衛策としましては………あまり思いつきませんが、とりあえず心の体の健康に気を付けながら会社にしがみついて無駄遣いを無くしておく…とかですかね。

難しい問題です。

それではまた。