「ネズミに絵を描かせる」という未来の技術が出てきた?!と思いきや、よく見るとかなり微妙なものだった話
この技術は果たして
こんにちは、本ブログ記載主のトーターです。
少し前に、未来を感じさせてワクワクさせるようなタイトルの記事が出ていました。
外部記事:東大、ネズミの脳で絵を描くことに成功
画像を見てみると、電極のようなものをネズミの脳に刺し、生成AIと接続して、脳からの情報を基に絵を描くというものらしいです。
これ、普通に考えますと、ネズミ君が考えていること…例えば「チーズ食べたい」とかを読み取って、チーズをもぐもぐしている絵を出力する…みたいなもののように思えますよね。
私は最初それを想像して、「考えていることを絵にできるようになったなんてすごい!人間にも応用できるようになったりするのかなあ」などと考えていたのですが…。
よく読むとちょっと違いました。
現実
どうやら、「ネズミが考えていること」を読み取っているのではなく、脳に流れている雑多な電気信号を記録してそれを基に絵を生成しているらしいのです。
つまり、ネズミがどんなに「チーズ食べたい」と考えていても、その時の脳の電気信号から「チーズ」の情報を読み取っているのではなくて、ノイズ(意味を見出せないもの)としてしかキャッチできず、つまりは出来上がる絵も全然チーズとは関係ないものになるのです。
うーん…。
個々の技術、例えば「生きているネズミの脳に電極を刺す技術」「脳からの電気信号を記録する技術」「絵を描く生成AI」「それらを接続する技術」は最先端のものでこれはこれで素晴らしいのでしょうが…。
絵を描く生成AIは普段から使っていますし、どんな些末な情報からも適当に絵を描いてくれることを知っていますので、今回の発表のポイントが「絵を描く」というところにあるのであれば驚きの度合いが少なくなっても仕方ないのかもしれません。
何と言いますか、最初に記事タイトルを見て想像したものがハードル上げすぎだったのでしょうかね。
「東大」ですし。
妄想
というわけで今回の記事からは微妙な印象しか受けなかったのですが、脳で考えていることを読み取る技術というものは研究が進んでいるようです。
例えば去年の記事ですが以下のようなものもありました。
外部記事:車いすを脳波で操作する、NTTが開発した技術の仕組み
頭で思うだけで車いすを操作できるようになるということで、コストの問題はさておき、身体動作が不自由な人たちにとって頼もしい技術になりそうです。
これがさらに発展すれば、考えるだけでテレビのオンオフをしたりカーテンを開けたり閉めたりエアコンの温度設定を変えたりできるようになりそうですね。
そして、考えていることをそのまま絵にすることも可能になるのではないでしょうか。
そのような未来技術を妄想しつつ…。
それではまた。
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