コオロギを食べることは消費者から否定されてしまったという結論に

コオロギを食べることは消費者から否定されてしまったという結論に

食用コオロギを提供する会社が破産

こんにちは、本ブログ記載主のトーターです。

以前、食用コオロギについて見解を書いたことがありました。

タンパク質を摂取するという目的においては有用らしいけれど、市民権を得るまでは時間がかかりそうだ…という感じです。

 過去記事:コオロギせんべいとやらが市民権を得ようとしているようです

まあ…虫ですからね。心理的なハードルが人によってはかなり高くなるのも仕方ないことではあります。

そんな食用コオロギですが、養殖や加工を事業としていました会社が自己破産申請をしたというニュース記事が出ていました。

 外部記事:食用コオロギのグリラス、自己破産申請 ネット風評響く

記事タイトルにもありますが、インターネット上で批判的な意見が相次いでいたことが主な原因と認識されているようですね。

破産の必然性は

じゃあインターネットが無かったら破産しなかったのか?という観点は気になります。

ニュース記事には、SNSなどで炎上したことが要因で、「商談が相次いで立ち消えた」「設備投資に必要な国の補助金が受けられず事業の継続を断念した」のようになったと書かれていますが、果たして今回の結末はSNSの炎上が無かったら回避できた結末なのか?と。

あくまで私個人の考えですが、もし炎上などがなくて商談が成功していたとして、工場も新設できて商品を沢山生産出来ていろんな店舗に置くことができたとして、売り上げをそれなりに上げることができたのかと考えていきますと、やはり難しかったのではないでしょうか。

普通に考えますと…コオロギ成分が入っていないお菓子等の方を選ぶ人が圧倒的多数なのではないかと思います。

少々お値段がお高くなっているなら尚更です。

コオロギせんべいが他のお菓子と比べて激安だったり、他に食べるものが全然なかったりすればまた違ってくるかもしれませんが、まあ通常の舞台では困難を極めると思われますね。

上述のブログ記事でも
「市民権を得るには、5年から10年…ややもすると一世代ぐらいの時の流れを必要とするかもしれません。」
という感想を書いていましたが…やはり「虫を食べる」ということに対する意識が変わるぐらいの長い年月が必要という結論です。

コオロギの未来

というわけで食用コオロギ事業の会社が破産したという話でしたが、細く長く生きていける可能性が少しはあったものの、SNS炎上によって寿命が縮まってしまったのでしょうという見方をしています。

もしかしたら、今破産するか10年後に破産するかの違いでしかなかったのかもしれません。

これでコオロギ界が下火になってひっそり消えていく…かと思いきや、意外にもそんなことはなくて、「人の食べ物としてではなく畜産飼料として」の方面ではまだまだ大きな可能性を秘めているようです。

例えば以下の記事などで、畜産業における飼料高騰問題に立ち向かう術としてのコオロギの利用について述べられていました。

 外部記事:コオロギ産業の未来を拓く!株式会社Evoqueの新しい挑戦

なるほど、人用のせんべいを作るよりは未来がありそうですね。

これは純粋に頑張ってほしいと思いました。

それではまた。