南海トラフ巨大地震を思い起こさせる日向灘の地震とそれに伴う気象庁の発表を見て感じたこと

南海トラフ巨大地震を思い起こさせる日向灘の地震とそれに伴う気象庁の発表を見て感じたこと

また新年に大きめの地震

こんにちは、本ブログ記載主のトーターです。

1月13日の夜に、日向灘(九州の宮崎県沖)辺りで大きめの地震が発生しました。

 外部記事:【詳報】宮崎で震度5弱 津波注意報は解除 “普段から備えを”

 外部記事:宮崎の震度5弱 去年8月の日向灘震源の地震と一連活動か

津波注意報も出ていましたし、「南海トラフ評価検討会」も開催されました。

昨年の8月には、この評価検討会での結果として南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」が発表され、世の中で大分話題になったものです。

で、今回のこの評価検討会の結果ですが、昨年8月とは違って「巨大地震が起きる可能性が平常時と比べて相対的に高まったとは考えられない」となったそうです。

1月13日の、23時30分は過ぎていましたが、日付はまだ変わっていなかったぐらいのタイミングだったと思います。

私、今回の日向灘地震が起きた直後からネットニュース(リアルタイム中継など)に齧り付いて見ていまして、評価検討会の結果もすぐに確認していたのですが、この結果発表にちょっとした違和感を感じてしまいました。

違和感とは

リアルタイムで見ていた時に発表された評価結果が、「南海トラフに関係あるとは考えられない」というニュアンスのものだったのですが、この「考えられない」という表現ってかなり強くありません…?

あらゆる可能性を精査した結果、絶対に全く関係性が無かったと断ずることができないと、「考えられない」とは言えないと思うんですよね…。

もしくは、考えが浅かったり薄かったりしてれば軽率に「考えられない」と言ったりもするかもしれませんが、それもちょっとどうかと思いますし。

ですので、評価検討会が「南海トラフに関係あるとは考えられない」みたいなことを発表した時、私は
「えー?! ホントに?? 絶対関係ないと言えるの???」
と疑問に思ったのでした。

我ながら面倒なツッコミをしていると自覚していますが、私はこういう性格なので仕方ありません。

昨年8月の時のように社会に混乱が発生する結果にならなかったのは良かったと言えるのですが、表現が…。

白か黒かの二択

検討会での判断プロセスの詳細を見てみますと、マグニチュードの値だったりを材料にしつつ、ある程度機械的に「可能性が高まった/高まってない」を判断しているようです。

ですので、基準値をちょっとでも越えていれば「可能性が高まっている!」とし、ほんのちょっとでも足りなければ「可能性は高まっていない!」となるわけです。

今回のケースで言いますと、「巨大地震が起きる可能性が平常時と比べて相対的に高まったと言える基準値には届いていなかった」というのが実状でして、それを「巨大地震と関係あるとは考えられない」のように表現したわけですね。

なかなかに危うい気がしますよね。

南海トラフ地震調査終了
防災対策必要ない…?

広く国民にわかりやすい説明を届けるには、結果はなるべくシンプルな方が良いというのは理解できますが、「全然大丈夫っす」のような誤解を与えかねない表現は避けた方が良さそうですがいかがでしょうか。

私みたいにいちいち疑問に思って詳しく調べる人ばかりならいいですが、「南海トラフ全然大丈夫らしい」と捉えてしまう人もいそうです。

まとめ

結局のところ、今回の日向灘地震が起きていようと起きていまいと、普段から一定程度の準備をしておくことは必要なのですけどね。

災害ニュースが表に出てくる今のようなタイミングが備えの見直しのベストタイミングでしょう。

南海トラフだけでなく、首都直下地震や富士山噴火などにも目配せしておきたいところです。

それではまた。