メタバース内に霊園を作るというアイデアに色々と思うところがありながらも
メタバース霊園開設
こんにちは、本ブログ記載主のトーターです。
猛暑の季節から幾分暑さが和らいできていることを実感する今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
空調が必要ない丁度良い気温に、早くなってほしいですね。
まあそういう季節の挨拶とは特に関係ないのですが、メタバースに関する記事で以下のようなものを見つけました。
外部記事:メタバース霊園「風の霊」開設 VR空間で供養 将来は「AIで再現した故人と会話」も
インターネット上、メタバース内に霊園を作って、そこにお墓を置いてお墓参りとか親戚間の交流とかができるようになるイメージだと思われます。
最近は「お墓を建てるための土地の確保が難しい」とか「お墓を管理する人がいなくて荒れ放題になっている」とか、そんな話も聞いたことがありますので、そういったことをメタバースで解決しようとしているなかなか良いアイデアだと思いました。
受け入れる側として
しかしながら上手くいくかどうかにつきましては難しいところもあるかもしれません。
お墓参りによく行く層が、メタバース…というかネット上で活動するという文化をすんなり取り入れることができるかどうかという点が一番気になります。
「パソコン持ってない」「意味がわからない」「操作ができない」などのリテラシー的な障壁もあるでしょうし、「実際に現地に行って墓前で手を合わせることに意味がある」と考える人も多いでしょう。
私はメタバースが普及することには賛成の立場ですが、お墓参りについて言えばなんとなく
「実際に現地に行った方がいいのでは…」
と思ってしまいますね。
お花を買って行って古いお花と交換したり、お墓の周りを掃除したり、そういった手間も故人をしのんで作業することになんらかの意義がありそうです。
将来的には
まあそんなことも考えるのですが、技術やネットの発展とともに人の意識は変わっていくのでしょうね。
今の10代とか20代とかの人は、「メタバース霊園は効率的で素晴らしい」という評価を下すかもしれません。
もしそうなってメタバース霊園が市民権を得た場合は、「高コストで不便なリアルお墓」と「低コストで利便性の高いメタバース霊園」に住み分けられていくのでしょう。
職人が手作りで製造した包丁なども、お高いですが一定の需要がありますからね。
リアルお墓もそのような位置付けになりそうです。
AI利用にも懸念点
あとは、「AIで再現した故人と会話」というサービスが先出の記事に書いてありましたが、これも賛否両論ありそうな部分です。
技術的には可能そうですよね。
今現在のAIでもかなり高レベルで故人の再現ができそうですが、もう一年二年経てば更にとんでもないことになりそうです。
ただまあ…「偽物の音声に何の意味があるのか」と考える人も多そうでして…。
あと、現実と虚構の区別がつかなくなってくる人も、もしかしたら増えて行ってしまうのかもしれませんね。
記憶力や判断力が衰えてくる年齢の人だったら尚更…。
いやはや、将来有望な技術やサービスではあると思うのと同時に、考えさせられる部分も多いなあと感じている今日この頃でした。
それではまた。
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